突然のコンテンツ追加も怖くない!
変更の多い運用にも耐えるウェブサイトデザインの作り方
ウェブサイトのデザインをする中で、なかなかデザインに手をつけられない、場当たり的になってくる、デザインのネタが尽きてくる、いつも同じような失敗をする、コーダにわかりにくいと言われる・・・・
そういう経験をするウェブデザイナさんは少なくないのではないでしょうか?
そのお悩み、もしかしたら「デザイン設計」で解決できるかもしれません。
この記事は、ウェブデザイナさんをターゲットに書いています。
ウェブデザインを始めたばかりの人にはまだ少しわかりにくいかもしれませんが、中堅と言われる人はまさにこのことに悩んでいた!と思うかもしれません。
ベテランと言われる人や新人デザイナの教育をする人にはいつも自分が実践していることをこういう言葉で伝えたらいいのか!という気づきになるかもしれません。
主なターゲットはデザイナさんですが、ブロジェクトの決定権を持つディレクタにもぜひ知っておいて欲しい内容です。
では、さっそく先へ進みましょう。
そのウェブサイトデザイン、ページごとに作ってない?
ホーム「ページ」、ウェブ「ページ」と呼ぶことから、ウェブサイトは「ページ」で切り分けられているように思いがちです。ウェブサイトの制作を引き受ける時も「デザインはまずトップページから」「5ページのウェブサイト」「3000ページ以上のウェブサイト」など、ページを単位に語られがちです。
そもそもなぜ「ページ」なのか?
「ページ」はウェブでは比喩的な表現です。ウェブの黎明期に「ページ」は、それまでウェブを知らなかった人が、はじめてブラウザを通じて情報を見るときに、とても役立った「例え(metaphor)」でした。ウェブサイトをそれまでよく知る「本」に見立てて、コンテンツのまとまりを「ページ」と表現すれば、ウェブに初めて触れる人でも操作や次に起こることの想像がしやすかった。その感覚は今も続いています。
ユーザ目線での「ページ」の概念はとても重要です。これがあることがユーザ体験を助けているのは確かです。
しかし、一方でウェブデザインの制作者が理解していなければならないのは、ウェブサイトは単にウェブページの集まりでできているわけではないということです。
「ページ」を作るのが「目的」ではない
ウェブサイトはあくまで、目的となる機能とコンテンツをユーザ体験の形で提供しているものであって、ページはあくまでその結果出来上がるものです。ページありきではありません。ウェブサイトに必要とされる機能があり、提供したいコンテンツがあり、それらを充分に満たすためのユーザ体験の実装が制作者に求められていることです。それは最初から決まったページの形で現れることはありません。
では、どんな現れ方をするのでしょうか?